いなTの学級通信

生徒が作ってくれた人形のプロフィール画像にそっくりなもと中学校理科教師のブログです。

N中1991年度2年2組学級通信「わ!」から その30

今日でもう1991年度2年2組の学級通信は終わりです。この年は毎日の生徒指導に追われてじっくりと生徒たちと語れなかったような気がしています。この年に私のクラスに在籍していた子の家計訪問にいったとき、荒れていたその子のお母さんが話してくださったその子の生い立ちの話に強烈な衝撃を受けたことを覚えています。『先生、うちの子は小さいときに弟とふすまを開け閉めして、「どうぞー!」という遊びをよくしてたんですよ。父親が死んだときのお棺を焼く焼き場の係員のまねです。悔しくてね・・・。なんかうまく育てられなかったです。』と。

教室では子どもたちは大半が普通に過ごしています。でもその心の奥底にはそれぞれにいろいろな家庭事情を抱えて登校してきています。あとで知ったのですが、朝、首をつろうとした母親を引きづりおろしてきた子もいます。このような子どもの心の苦しみにいかに早く気づいて寄り添ってやれるかが担任の重要な仕事だと思っています。最近クラス担任をなくしたり、複数にしたりという話をよく耳にしますが私は反対です。我がクラスの子を親も含めてじっくり見たいからです。うまく言えませんがそんな中から深いつながりができてくるのではないでしょうか。

明日からは1993年度1年4組の学級通信になります。1992年度3年4組の学級通信も残念ながら見つかりませんでした。3年4組の子たち、もしもこのブログを見てくれていたらごめんなさい。

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